SEO対策とは|お役立ちコラム11

SEO対策とは

SEO対策とは

SEO対策とは、「目的のキーワードで検索された時に、自分のホームページが上位に表示されるための対策」と言われています。しかし、厳密にはこれは間違いです。「SEO」とは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されますが、「最適化」イコール「上位表示」とは限らないからです。そもそも、SEO(検索エンジンへの最適化)には、ホームページの運営者側が「最適化」できる項目と、Googleや第三者のサイト運営者が判断し、ホームページの運営者側が支配できない項目の2つがあります。完全にコントロールする事は不可能なのです。このことから「SEO対策によって上位表示を目指す」ことが実現できるかどうかは、端的に言って、可能性の問題でしかないといえます。

とは言え、SEO対策サービスを行う業者は山のようにありますし、SEO対策の実施を成功報酬で請け負うところもあります。それだけホームページの運営者からしたら、上位表示には価値があるということなのでしょう。

このコラムではSEO対策を考えるにあたり、そもそもGoogleがどのような事を上位表示の指標とし、どのようにすれば、それを理解した上でSEO対策と思しき対策ができるのか、を検討してみたいと思います。ただし、始めにお断りしておきますが、SEO対策とは、後述するように、意図的に行われてはいけませんし、「上位表示」を目的とするような行為はGoogleとしてもペナルティを課す(すなわち、順位を下げる)可能性があります。また、ここで述べられていることはSEO対策に関するGoogle部外者の筆者の見解に過ぎず、Googleの見解を述べるものではありません。また、ここに述べられたことに関する結果については当社及び筆者はいかなる責任を持つものでもありませんご注意の上、お読みください。

※注:ここでいう「SEO対策」は、アクセス数を増大させる広範囲の施策ではなく、単に検索結果の上位表示を目指す内容の事を意味するものとします。「SEO対策」以外にも、実はアクセス数の増大のためには多くの施策や利用できるツールがありますが、それらは別の機会に説明することにします。

Googleが考えるSEO対策−基本的な考え方とは

まず、SEO対策を実施する前に、そもそもGoogleはSEO対策をどのように考えているのかについて基本的な考え方をお話しましょう。簡単な話です。「SEO対策」、特に意図的に行われた、不自然なSEO対策は、検索結果の上位から排除したいと考えている、ということです。「考えている」というのは、なにせ、コンピュータの分析が検索順位を決めていく訳ですから、意図的なSEO対策ページの排除を完璧にすることはできません(まあ、人間でも完璧はありえませんが)。言語というものは、それだけ難しく奥深いものです。しかし、ことSEO対策に関する限り、かなり過去に比べてGoogleはかなり優秀になってきており、文章に対する理解が随分進んできました。

この本質的な考え方は、コラム6の「初めてのSEO対策」でも書かせて頂きました。要するに、小手先のテクニックで行われるSEO対策は、意味をなさないので、あなた自身がホームページであなたが想定する来訪者に対して有意義な情報を提供してあげましょう、ということです。なぜか? Googleにとっては、検索「する」人こそが重要なお客様であり(広告を見てくれたり、Googleを利用してくれたり、というユーザーであるからです)、検索「される」立場の人、つまりホームページ運営者のことを、誰に対してもえこひいきする気はないからです。このようなGoogleの思想は「ユーザーファースト」と言われています。

つまり、SEO対策とは、自分のサイトを上位表示させようとする意図的な行為であってはならない、というのがGoogleの考え方ということになります。そうではなくSEO(検索エンジンへの「最適化」)は、ページに実際に記載されているコンテンツ(内容)と、そのコンテンツの概要をGoogleに分かり易く伝える仕組みが整っている時に、そのコンテンツを求めるキーワードでの検索がなされた場合に「結果として」上位表示がされ、SEO対策と同義ということになるのです。意図的な作業を行って得することはありません。

ここでGoogleがウェブマスター向け公式ブログで述べているSEO対策の近道をお伝えしましょう。それは、良質なコンテンツのページを作ることです。その基準がどのようなものであるかは、上記のブログを確認して見てください。良質なコンテンツ、すなわち、閲覧者にとって情報を得るメリットが含まれているページの作成こそがSEO対策になる、ということがよくお判り頂けると思います。

運営者側でできるSEO対策−基本的な設定

さて、だからと言って、GoogleがSEO対策と言われる行動の全てを否定している訳ではありません。Google側もたくさんのURL(ページのアドレス)やサイトの構造(サイトマップ)を知りたいと思っています。ユーザーファーストの視点で言えば、検索対象となるホームページが多ければ多いほど、ユーザーがより良いコンテンツに出会う確率も増えるからです。そこで「正しい」SEO対策、つまり「良質なコンテンツ」作りに加えて、検索エンジンへの最適化という視点でいくつかの協力をサイト運営者に求めていて、また、サイト運営者はそこでGoogleにアピールすることができるようになっています。

まず、もっとも基本的なことから実施していきましょう。実は、この基本的なことこそが非常に重要で、かつ難しいものです。端的にお話しましょう。それらは、

  • <title>タグの内容
  • <meta>タグのkeywords属性とdescription属性の内容
  • <h1>〜<h6>タグなど、見出し部分の内容
  • ユーザビリティ(閲覧者にとっての利便性)
  • サイトマップの提出

です。SEO対策にこれらがなぜ必要なのか、順を追って説明しましょう。

まず、<title>タグの内容です。ここには、そのページ(ホームページのサイト全体ではなく、そのページ)を一言で言い表したタイトル、つまり題名(主題)を記載する必要があります。重要なことは、この題名と、実際にページに書かれている本文の文章は、なるべく一致している内容でないといけない、ということです。SEO対策(「最適化」としての)を考える際、そもそもコンテンツはSEOを意識した内容を中心にするのではなく、閲覧者にとって有益な情報をもたらす内容であるべきですから、その結果としての題名が必要ということになります。

次は、<meta>タグのkeywords属性です。ここには、<title>タグに集約されたような、そのページの本質を表すキーワードをいくつか入れておくことが必要です。実はGoogleのシステムは、これら<title>やkeywords属性に記載されている内容と、ページの本体に記載されている文章をはじめとするコンテンツ(内容)との合致度をきちんと測っていると考えられます。もし、これらの内容が異なっていたり、ちぐはぐな状況になっていると、上位表示は望めない、ということになります。

さて、同じ<meta>タグのdescription属性はどうでしょうか? ここには、Googleが検索結果を表示する際に、そのページのタイトルと一緒に表示される、短い説明文(スニペットと言います)を記載します。もちろん、この本文のコンテンツと合致している必要があります。この属性と本文の合致度・整合性もGoogleはきちんと見ていると考えられます。しかし、description属性についてはさらに考えておいた方が良いヒントがあります。この文章は検索結果表示の際に表示される文章であるということを考えると、その内容が検索者にとってクリックしたくなるような、閲覧を促進する内容になっていれば、検索順位が低くても自ずと来訪者数が増えることになるでしょう。すると、Google側が「このページはユーザーにとって価値が高い」と判断してくれる可能性が高くなります。つまり、結果的に「良質なコンテンツ」としての蓋然性が高くなり、順位が上がる可能性が出てくる、ということです。注意しなくてはならないのは、あくまで、SEO対策(上位表示のための)のためだけにクリックしたくなるような文章をdescription属性に入れてもダメで、それが本文と合致した内容でなければ意味がない、ということです。これは文章力を必要とする、高度な作業です。そう簡単に実現できるようなものでないことはご理解頂けると思います。ただ、もしページの内容自体が魅力ある内容なのであれば、当然、それを短く説明した文も、その魅力がわかる内容になるでしょうから、SEO対策で大切なことは、結局魅力あるページを作っていく、と言うことになります。

次は<h1>〜<h6>タグなど、見出しに使われるタグに記載されている内容です。数字が少ない方が大きな見出しを意味していますから、大見出しの方が全体の構成を表すことになることになります。そしてそうした大きな見出し文は、その見出し文に続く本文との整合性が問われます。そして、(正しい)SEO対策の見地で言えば、見出し文全ての構成を見渡してみると、それが<title>タグや<meta>タグと同様の内容を表しているような状態になっていることが理想的です。これも文章力のみならず、文章構成力の問われる非常に難しいことであることがお分り頂けると思います。

次はユーザビリティ、つまり閲覧者にとっての利便性の良さです。あなたが作成するページが<h1>〜<h6>タグによって章立てられているような場合に、下の章の内容を理解するためにスクロールして行かないとわからないようでは、閲覧者にとって便利なページとは言い難いことになります。Googleの考える「ユーザーファースト」にはこのような利便性、ユーザビリティも含まれます。文章量が多く、章立てが多い場合などは、ページの先頭部分に目次を記載してあげて、全体の構成を分かりやすくし、またその目次の各項目にページ内リンクを設定してあげることで、閲覧者にとっては分かりやすく、見やすいページとなります。Googleは、このようなページの構造も注目していると考えられます。またページの階層が複雑になっている場合には、今、自分がどの階層のどのページにいるのかを分かりやすく表示するパンくずリストの設置を行うことも忘れないようにしましょう。これも、ユーザビリティの点でGoogleは評価対象にしていると考えられます。すなわち、SEO対策として重要です。

そして最後はサイトマップの提出です。先ほども述べたように、Googleは新たに作られたページやサイトについて知りたがっています(SEO対策への対応としてではなく、ユーザーに有意義な検索結果をもたらしたいと言う意図からです)。もちろん、クローラーと呼ばれるGoogleのシステムは、自動的に存在を認識しているサイトやページを巡回し、新たなリンクが加わっていれば、それをGoogleの検索に加えたくないという明示的な意思表示(タグ等で行います)を行わない限り、それを追加して検索結果の対象に加えます。しかし、それには次回の巡回がいつくるかは分りませんし、巡回の深さも毎回異なります。そこで、逆にサイト運営者側から「このページ(やサイト)を新たに追加しましたよ」ということを伝える方法が用意されています。それがGoogle Search Consoleからのサイトマップの提出です。新しいサイトマップ(新しいサイトのページ構成)を提出すると、Google側で優先的に新しいページを確認してもらうことができるようになっています。もし同じページでも、内容の追加や変更があったら、サイトマップに記述する日付や時刻をその新しい日時に変更しておきましょう。すると、Google側でそれを検知し、優先的に見に来てくれます。このSearch Consoleについては次の章で詳しくお話しましょう。

以上の結論として、SEO対策のための能力として、魅力あるコンテンツ(文章)を書ける文章力や構成力、コンテンツを編集できる様な高度な編集能力が必要だ、と言うことがお判りいただけるのではないかと思います。

運営者側でできるSEO対策−高度な設定:Search Console

上でも述べたように、Googleは、SEO対策に有用な、各サイト運営者向けにGoogle Search Consoleというツールを提供しています。これはウェブマスター、つまりそのサイトの運営管理者が利用することを想定しているツールで、そのサイトの運営者以外の人が、当該サイトに関するコンソールにアクセスすることは出来ません(もちろん、管理者が権限を他人にも付与すれば別です)。このConsoleを使うと、SEO対策に不可欠ないくつかの確認と作業を行うことが出来ます。ただし、一般的なSEO対策がページ単位であるのに対し、Search Consoleではサイト単位でしか行えない点、ご注意ください。Search Consoleで出来ることは次の通りです。

  • サイトマップの提出
  • インデックスの確認(Googleに登録されたページ数の確認)
  • HTMLの改善(エラーのチェック)
  • 検索ワードとクリックの状況の確認
  • クロール(Googleによる巡回)エラーの確認

以下、順に説明します。

※注:ここでは、SEO関連に関する主要な項目のみご説明します。また、Search Consoleへのアクセスの方法や権限の取得についての方法については説明しません。必要な場合はサイト運営を委託している業者やホスティング運営業者等にご確認ください。

まずは、既に述べたサイトマップの提出です。「クロール」メニューの中に「サイトマップ」という項目があります。新しくサイトを構築した際、ページを追加した際などに、サイトマップを構成するXMLファイルを「テスト」し「提出」することでGoogleのシステムにその新設サイトや新設ページがありますよ、ということを通知することができます。すると、Googleはほどなくしてそのコンテンツをクロールしに来て、自身のデータベースの中に存在したページのURLなどを格納(「インデックスする」と言います)します。さらに、その後、該当ページの内容を分析して、どのような内容を記述したページなのかを数値化する事で特徴を見出し(これを「文書の特徴ベクトルを抽出する」と言います。詳細は後述します)、またその有用性や独自性、ユーザビリティなど、Google内で門外不出の独自の計算を行い(これを「ページを評価する」と言います。詳細は後述します)、独自の点数化を行います。その後、Googleで何らかの検索がなされた際に、その検索文・語句も特徴ベクトルの計算が行われ、インデックスされたページの中で特徴ベクトル同士が近く、かつ、評価の高いページから順に検索結果を表示します。

SEO対策とは、このように望む検索ワードの特徴ベクトルに近いベクトルを持ったページを作成し、かつ評価が高いようなページを作成するという作業に他なりません。しかし、その大前提となるのが、Googleのページの存在を認識してもらう作業としてのサイトマップの提出ということになるわけです。

次のインデックスの確認とは、Google Search Consoleの同じページで、サイトマップを提出したページ数のうち、何ページがインデックスされたか(Googleに認識されるようになったか)を確認する作業です。これはグラフで一目瞭然で見ることができます。サイトマップ提出後、一定の期間のうちにインデックス数が増加することに気がつくでしょう。それでインデックスが追加されたことがわかります。

次のHTMLの改善とは、上記のクロールに関することとは異なり、Googleが当該ページを読みに来た時に、誤った文法で記述されていることでエラーが発生し、Googleが理解できない状況を避けるために行う作業です。メニューの「検索での見え方」の中にある「HTMLの改善」という項目をクリックし、何かエラーが発生しているようであればこれを修正する作業を行います。

さて、その次の検索ワードとクリックの状況の確認とは、SEO対策を行っていく上で必要不可欠なものです。Search Consoleの「検索トラフィック」の中にある「検索アナリティクス」では、日次での様々な検索語句による、Google上での結果としての表示回数、表示された結果のクリック数、クリック数を表示回数で割った割合(「CTR」と言います)、平均検索順位などが表示されます。ここで、どのような検索ワードで自分のサイトに閲覧者が訪問しているか、どのような傾向があるかを調べることができます。もし、来訪して欲しいキーワードでの表示回数やクリック数が足りないようであれば、そうしたコンテンツを含んだページを新設したり、既存コンテンツを改変するなどして行っていくことになります。それこそがSEO対策の日常業務ということになります。ただし、この状況の確認はサイト全体に対して行われるものであり、ページ単位ではないことに注意が必要です。

最後に、クロールエラーの確認とは、先ほどサイトマップの提出について述べましたが、Googleがそれらページへのクロールをしてみたら、ページが存在しなかった等のエラーが発生していないかを確認するものです。もしエラーが出ていれば対処する必要があります。

以上、SEO対策の高度な設定として、Google Search Consoleの主要な機能と作業を見て来ましたが、これ以外にも沢山の機能と、SEO対策に有用な使い方があります。是非一度Search Consoleを見て、ご自身の目で確認して見てください。

運営者側でできるSEO対策−その他の設定:スマホ対応、alt属性やアンカータグについて

それでは、運営者側でできるその他のSEO対策として、主要なものをピックアップしてご説明しておきましょう。既に述べた通り、SEO対策の大きな部分をここまで述べて来た内容が主なものと考えられます。ただし、もう一つだけ重要な事柄があります。それがスマホ対策です。これも既に過去のコラム「ホームページのスマホ対応の重要性」で述べた通り、スマホ対応することによって、スマホでの検索結果でGoogleからは好評価を得ることができます。Googleは既に、パソコンとスマホの「インデックス」(検索対象となるページを登録し、整理しておく仕組み)を分離しています。このコラムをスマホで読んでいる方も多いことでしょう。これからのGoogleは、どんどんスマホやもっと新しく音声検索に対応していくような仕組みに積極的になっていくでしょう。従って、そうしたGoogleの基本的な姿勢を考え、先を読んでいくことこそがSEO対策には重要です。

ところで、先を読んでいくという視点で音声検索というと、当然サイト自身が音声で読まれる可能性についても考慮しなければなりません。実際、「OK, Google」という発声のあと、音声で検索する人も増えています。そして、Googleもそれに対して「**とは、ウィキペディアによると〜〜〜とされています」と、音声で回答を返すようになって来ています。ということは、もしあなたのサイトが音声で読まれた時にも、まともな言葉になっていないと、ユーザビリティを損ねるということになるということです。サイト上の画像は、テキストではないためにそこに文字が書かれていても読み飛ばされてしまいます。そこでalt属性をきちんと設定し、画像の概要についてテキストで説明を入れておくことがユーザービリティを向上します。なお、アンカータグ(リンクを設定するタグのことです)については既に上で述べたように、全体像を閲覧者に把握しやすくしたり、あるいは難しい言葉や参照して欲しい内容等にリンクを設定することで、ユーザービリティを向上することを目的とするものです。こうした地道な作業も怠らないようにした方が良いと考えられます。

運営者側でできるSEO対策−肝心の文章について:文書の特徴ベクトル・ページの評価とは

ここまでの説明の中に「文書の特徴ベクトル」「ページの評価」という言葉が出て来ましたが、SEO対策を考える際に、これらの理解を避けて通ることはできないでしょう。特に、文書の特徴ベクトルは言語をコンピュータに理解(実際は処理)させるために必要となる考え方です。ここでは専門的にこれらを理解することよりも、「コンピュータはどのように言語を理解(処理)しているか」を考えることを目的として、分かりやすい説明を行っていきたいと思います。

まず、「文書の特徴ベクトル」とは、サイトの特定のページが「どのようなことを主題にして論じているか」ということを計算式を用いることによってコンピュータなりに理解するための計算方法です。ざっくりと言えば、その文書がどういう内容かをコンピュータが把握する方法と言って良いでしょう。良く用いられる方法は「tf-idf法」という方法で、おそらくGoogleの分析もこれを主として、そこにその他の様々な処理が付加されているものと考えられます。「tf-idf法」という分析手法の基本的な考え方は、これもSEO対策の視点でざっくりと言うと、「サイトのあるページを分析して見たとき、特定の単語が頻出する(多く出てくる)場合は、それがそのページのテーマ(主題)である可能性が高いだろう、ただし、世の中のありとあらゆるサイトのページと言うページにもしその単語が頻出するのであれば、それはそのページのテーマ(主題)から除いて考えるべきだ」と言う考え方です。

例を挙げると、このコラムのタイトルは「SEO対策とは」と言うものですが、当然ながらそれを論じるからには「SEO」や「対策」と言った単語が多く出現することになります。他方、「SEO」も「対策」も全てのウェブサイトのページの中に常に存在しているような単語ではありません(「SEO」より「対策」の方が他のページにも出てくる可能性は大いにありますが、全てのページの中に必ず出現する単語ではありません)。これに対し、「これ」や「ここ」などの指示名詞(単語)はもっと汎用的に一般に使用されるため、重要度が低いと考えられます。結果として、このページは「SEO」「対策」に関連したページなのだろう、とGoogleに把握されることになります。これが「tf-idf法」の基本的な考え方です。

以上は分かりやすくするために極端な表現をしていますが、実際には他の単語も頻出したり、重要度が高いかどうか微妙な計算結果になる場合もありますので、その通りになるとは限りません。また、ページの主題性を明確にするためにtf-idf法以外の様々なルールを適用して、フィルターや言語処理をかけたりします。「ウェブ」「WEB」「ウェブサイト」「ホームページ」と言うような類義の言葉はどれが出てきても同じように処理するとか、逆に似ている語句でも「女」「オンナ」「おんな」のように文脈によって違う可能性がある場合は別の単語として処理するなど、あるいは、「例を挙げると」「例えば」等で始まる段落については主題性が低いものとして処理するなど、様々な処理のルールセットが存在している可能性が考えられます。

さらに将来的にはGoogleが現在開発しているようなAI(人工知能)を用いた文章理解等が進み、それらが現在のような単純な計算をより繊細に補佐していくような役割を担うかも知れません(あるいは、既に導入されているかも知れません:それだけAIの世界は日進月歩ですので)。いずれにせよ、Googleも全てのホームページの各ページについて100%の言語理解ができているとは考えておらず、上記のようなルールセットを試して見たり、試行錯誤を続けながらその精度を上げ続けることに注力しています。

いずれにせよ、その目的とするところは「ユーザーファースト」、つまり「欲しい人のところに欲しい情報を本当の意味において届ける」と言う根本的な点であることには変わりません。従って、SEO対策のために意図的にキーワードを頻出させるような行為はGoogleに嫌われる行為となり、順位を下げることに繋がると言うことになる訳です。Googleの文書処理の中にはそのようなルールセットも当然に入っていると考えられます。これが、「検索結果を上位としたいがために、不自然なSEO対策をしたページは、Googleが上位表示から排除したいと考えている」と、このコラムの冒頭で申し上げた理由です。過去のコラム「初めてのSEO対策」でお伝えした通り、自分のビジネスを省みて、自分の強みや特徴は何か、他者(他社)とどう差別化できるのか、そして、それをどのように具体的に(閲覧者に分かりやすく)伝えられるのか、それから次にお話しするような、ユーザー体験を向上できるようなページ構成やサイト構成であるか、と言う点も重要になります。

と言うことで、次の「ページの評価」についてですが、これもSEO対策視点でざっくりと言うと、「ユーザーファースト」と言う視点で見た際に、「そのページ(あるいはサイト)が閲覧者にとって見やすく行動しやすいような設計がなされているか」を調べ、その点について劣るページは評価を下げる、と言うものです。「文書の特徴ベクトル」が各ページの内容理解についての分析処理であることと比較して見ると、「ページの評価」とは各ページの形式、特に分かりやすさや把握のし易さの分析処理であると考えると理解しやすいかも知れません。例えば、このコラムのように長文になるコラムについては、最初に目次を設け、全体の構成を見渡せるようにした上で、欲しい情報(項目)にすぐにジャンプ(リンク)できるようにするとか、閲覧者のより深い理解を支援するために、特定の単語や文章をより詳しく説明した内容にすぐにジャンプできるよう、リンクを設定する、あるいは、モバイルファーストの視点から、口頭で表現されても違和感がない様に、画像等に対して説明文がついている(既述の通り)などです。すなわち、ユーザビリティです。この点についてはGoogle Search Consoleに関しても説明しました。

このページの評価も結局はユーザーファーストを実現しようとするためのものです。Googleはウェブマスター向けに多くの説明ドキュメントや動画を公開していますが、よくそこで耳にするのが「ユーザーエクスペリエンスを向上する」と言う表現です。横文字で分かりにくい表現ですが、要するに閲覧者が色々と考える苦労をせず、スムーズに欲しい情報にアクセスできることを目指そう、と言う考え方を表しています。この考え方は、当然ながら、ホームページを作る際に書かれる文章が、だらだらとしていたり(同じ様な内容が繰り返されているなど)、分かりにくい(ページ構成が一見して分からないなど)ものであってはならない、と言う結論を導きます。すなわち、ページ内部においても、サイト全体においても、分かりやすい構成とナビゲーションで設計されている必要があると言うことになります。

以上のことから、SEO対策の視点で「文書の特徴ベクトル」と「ページの評価」についてまとめましょう。前者については、各ページが主題がはっきりしており、ページの内容が「閲覧者が求める情報を提供しているもの」である必要があります。後者については、それらが閲覧者に分かりやすい様にすっきりとまとめられ、構成されている必要があります。

いかがでしょうか? 一般的な事業主の方がこうした事を実現していくのはかなり困難な事です。故に、専門の業者等が多く存在していると言う事になるのでしょう。しかし、業者も玉石混交です。上に述べた様な視点を失わず、自分なりの努力をするなり、業者を探すなり、努めてみてください。

運営者側で管理できないSEO対策−被リンクについて

さて、ここまでは運営者側で管理できるSEO対策についてお話してきました。次に、運営者側では管理できないSEO対策について簡単にご説明しましょう。その代表的なものは「被リンク」と呼ばれるもので、他のサイトからリンクが張られている事を指します。元々、Googleのページ評価に関連して、「他のサイトからリンクをされる(つまり、言及される)様なページは、権威ある重要なページである可能性が高い」と言う考え方があり、これに基づいてページ評価の項目の一つの中の重大指標として、被リンクの多さが設定されていました。ところが、これに気がついたSEO業者の一部が、無意味なサイトを大量に産生し、それら大量のサイトから顧客のサイトにリンクを張る事で、被リンクを稼ぐと言うビジネスを始め、Googleの考えていた「ユーザーファースト」、すなわち欲しいユーザーに適切な情報を届けると言う目的から大きく外れる検索結果となってきてしまいました。この事から、現在では被リンクに関する指標はその重要度をかなり低く設定され、あまり意味のないものとなっています。むしろ、そうした無意味なサイトからリンクが張ってある場合には、そのリンクされたページ自体も評価を下げる、と言う方向で評価が行われている様です。

SEO対策とは−まとめ

最後にSEO対策についてまとめておきましょう。Googleの掲げる「ユーザーファースト」を念頭に、閲覧者にとって有意義な情報を提供する中で、自身のビジネスについてどう閲覧者にプラスに働くのかを、分かりやすい構成と画面遷移設計により説明していく、これが結論です。

検索順位を上げたいがために行われた行為は、たとえ現時点で許されていても、そのうちにGoogleが検索エンジンを改良していくうちに無効化されます。その様なテクニックよりも、伝えたい事を伝える事を第一優先にしましょう。

こうしたSEO対策に関する点を念頭におき、筆者としては、皆さんのホームページが独自性のある輝いた内容に溢れている様になる事を心から願っております。頑張って参りましょう。

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